6か月以上にわたる交渉、全国紙(朝日新聞・読売新聞)でも報道されたストライキ、そして日本全国・世界各地から寄せられた支援の声――。京都府内でALTIA CENTRALに勤務するALTsは、先の歴史的な賃上げ勝利に続き、今回ついに全額バックペイを勝ち取りました。
京都のALTsの月給は、2023~2024年度の24万円から、2025~2026年度には21万円へと引き下げられていました。しかし、団体交渉を通じてこの減額は撤回され、月給は再び24万円に回復。さらに、ボーナスも12万円へと引き上げられました。
依然としてJETプログラムの水準には及びませんが、今回の勝利は全国に明確なメッセージを発しています。「ALTsが団結し、行動すれば、労働条件は改善できる」ということです。
まだ闘いは続いています
今回の成果は大きな前進ですが、解決すべき課題は残っています。
現在京都のALTsは、以下の3点を引き続き求めています。
1.在職中に実施された健康診断費用の全額補償
2.月額16,500円の交通費上限の引き上げ
3.健康保険・年金の空白期間を防ぐため、契約期間を3月31日まで延長すること
また、京都のALTsは、京都府教育委員会による直接雇用の実現も引き続き求めています。京都市、枚方市、大阪市、大阪府、堺市など、関西各地ではすでに直接雇用が実施されています。
しかし、賃金およびボーナスを元の水準に回復させるという中核的要求は、すでに実現しました。これは大いに祝うべき成果です。ぜひこのニュースを広く共有してください。
今回の勝利から学んだこと ― そしてこれから
● 派遣ALTとして厳しい労働条件に悩んでいる方へ
あなたは一人ではありません。そして、私たちは勝ち方を知りました。地域のALTsとつながり、情報を共有し、話し合いましょう。ゼネラルユニオンに加入し、準備が整えば団体交渉を始めることができます。労働者が団結すれば、条件は改善します。今回の勝利がその証です。
● JETプログラムから引き続きALTとして働くことを検討している方へ
異動しても地域のALTsとのつながりを大切にしてください。新しい職場でも積極的に交流し、組織化を進めましょう。賃金が下がる可能性もありますが、劣悪な条件を当然のものとして受け入れる必要はありません。JET参加者もゼネラルユニオンに加入できます。
● 派遣ALTを活用している教育委員会関係者の方へ
自校のALTsの給与水準をご存じでしょうか。満足して働けているでしょうか。それとも離職や年度途中の交代が続いていないでしょうか。より長期の契約、最低賃金水準の設定、派遣会社への適切な評価基準の導入をご検討ください。可能であれば、直接雇用を実施することが最善の選択です。コスト面でも合理的であり、児童・生徒や教職員にとっても安定した教育環境につながります。
● 派遣会社で働く皆さんへ
会社の利益確保のために賃金を削減するのではなく、教育現場への投資として人材に還元してください。より良い待遇は優秀な人材を引き寄せます。優秀なALTは学校との信頼関係を築き、契約の継続にもつながります。ALTsは数字ではなく、一人ひとりの人間です。
● 詳しく知りたい方へ
昨年、京都のあるALTが、派遣ALTの現実を描いた15分間のストーリーゲームを制作しました。賃金の低下、契約更新の不安、生活の不安定さ――現場の視点から体験できます。ぜひプレイし、あわせて「子どもたちの英語教育を守ろう」のページもご覧ください。
ALTの労働条件の低下を、これ以上見過ごすことはできません。京都での勝利は大きな成果ですが、取り組みは続きます。全国各地で、労働者が団結し、地域社会が支えることで、さらなる勝利は必ず実現できます。
