2023年半ば、学校法人同志社が運営する各大学・学校において実施されている従業員代表選挙が、法律に違反し社会常識からもかけ離れて行われていることが確認された。
法令は、「信任投票か競争選挙かを問わず、適切な従業員代表は労働者の過半数(投票者の過半数ではなく)から明確な信任と投票を得なければならない」と明確に定めている。しかし同志社は、選挙に参加していない従業員を特定の候補者への賛成票として積極的に数えていた。そのため、これらの従業員代表選挙は違法かつ無効だった。
特に同志社国際学院(DIA)では、この従業員代表選挙に加えて、労働の実態に合致しない「変形労働時間制」が大きな問題となっていた。さらに、この制度は無効な従業員代表の署名・捺印によって確立されていたのだ。
ゼネラルユニオンは、学校の組合員と協力し、友好的な労働組合の支援を得て、これらの問題の是正を求めて交渉、校門前での行動、近隣駅でのビラ配りなどの活動を継続した。
2024年初頭、DIAは新しい従業員代表選挙の告示を行なった。その内容は以前とは大きく異なり、法的要件に適切に従ったものだった。
私たちが要求していた適法な従業員代表選挙がついに実現した。
組合員は新たに選出された従業員代表と対話を行い、受け入れ可能な「変形労働時間制」も確立された。
DIAにはまだ解決すべき課題が残されている。DIAの一部である同志社国際学院国際部は2029年に閉校が予定されており、組合員の将来はまだ定まっていない。また、DIAでは従業員代表選挙が現在正しく実施されているが、他の同志社の学校でも同様に実施されているという保証はない。
ゼネラルユニオンはDIAでのこの素晴らしい進展を確認しながら、さらに前進を続ける。