英会話業界は、コロナ禍を機に大きな変化を遂げました。
対面レッスンに加え、オンライン形式での受講が当たり前になり、多くの企業が柔軟な対応を迫られる中、AEONも例外ではありません。
かつての電話英会話部門は、現在の「AEONオンライン」へと再編され、今では重要な事業の一つとなっています。
しかし、レッスンの形式が時代に合わせて変化する一方で、そこで働く講師たちの労働条件は、むしろ後退しているのが現実です。
最近、AEONオンラインの講師たちは、基本給の廃止という大きな打撃を受けようとしています。
レッスンが入っていない時間帯でも最低限の時給が保証されていたこの制度は、多くの講師にとって安定した収入の支えとなっていました。
加えて、講師数の急増により、一人当たりの担当レッスン数が減少し、実質的な賃金低下が広がっています。
10年、20年と長年勤務してきたベテラン講師たちも例外ではなく、同じ仕事をしているにもかかわらず、生活が成り立たない状況に追い込まれています。
こうした待遇悪化は今に始まったことではありません。
かつてAEONは、講師が使用する電話回線やインターネット環境の費用を一部負担し、ヘッドセットなどの機器も提供していました。
現在では、これらも自己負担となり、働くための環境整備までもが個人の責任にされつつあります。
それにもかかわらず、AEONはオンライン講師を「業務委託契約(フリーランス)」として扱っており、労働基準法や労働契約法による保護の対象外としています。
しかし、実態を見れば、これは名ばかりの「フリーランス」です。
会社が用意した教材を使い、定められた時間にレッスンを行い、生徒の進捗を報告する業務内容は、校舎勤務の非常勤講師とほとんど変わりません。
本来であれば、継続して5年以上働いている者には無期雇用への転換権が認められますが、業務委託契約であることを理由に、AEONオンライン講師はその制度からも排除されています。
教え方がオンライン化された今、働き方のほうも見直すべき時期に来ています。
AEONは、講師の努力と貢献に正当な評価を与え、安定した雇用を保障すべきです。
業界が変化する中で、人材を使い捨てるような姿勢が続けば、長期的に見て企業にとっても大きな損失となるでしょう。
AEONオンライン講師たちは、今、声を上げています。
持続可能な働き方のために、そして教育の質を守るために、正当な雇用契約を求めています。
AEONオンラインで仕事をしていますか?ぜひ、相談しましょう!
