ゼネラルユニオンと転職中の労働者への支援

1月 19, 2025

日本のEFL(英語を外国語として教える教育)の現場には、多様な目的を持つ教師たちが集まります。文化的な体験を求める人、教育に情熱を注ぐ人、高度な学位を活かしたい人など、背景も目指す方向もさまざまです。しかし、多くの外国人教師にとって、短期契約や新しい職場を探すことが仕事の中心に据えられているのが現実です。また、教育業界から他業界に移る人も少なくなく、ゼネラルユニオンの多様な組合員構成はこうした現状を反映しています。ユニオンは業界を問わず、労働者が前向きにキャリアを進められるよう支援しています。

キャリアの課題と成長のための挑戦

多くの教師が、職業的な成長を目指して新しい役割や業界に挑戦しています。ある教師はこう語ります。「英会話講師としての仕事は楽しく、自分に向いていると感じていますが、ここでの可能性はほぼ限界に達した気がします」。この教師はさらに、ビザの制限が新しい仕事への障壁となると指摘しました。「一部の企業は、ビザの制約を人事上の負担と見なしているようです。永住権や配偶者ビザを持つ候補者を優先する傾向があります」。

より自立した役割に転向するには、新しいスキルの習得や、自分で教材を作成する自信が必要でした。こうした変化は容易ではありませんが、持続可能なキャリアを築くための重要なステップといえます。

多様なキャリアの道筋

別の教師は、自身の転職経験を振り返りながらこう語ります。「JETプログラム、ALT(外国語指導助手)、英会話講師を経て、再びALTとして働くことを選びました。英会話講師としてすべての責任を負うよりも、ティーチングアシスタントの方が自分には向いていると気付きました」。さらに、この教師はネットワーキングの重要性についても触れました。「過去の同僚との良好な関係を維持することが、次の機会を得るために非常に重要です」。

一方で、高校での教職経験を持つこの教師は、幼児教育の経験を求められる職種では応募が難航したと話しました。このように、キャリアを築く中で多くの困難が伴うことも事実です。

また、大学で働く教師の経験も紹介します。「大学で18年間働いていても、企業からはすべての関連職歴について尋ねられます」。この教師は、学生時代の大学生向け授業の経験までも履歴書に記載しているそうです。大学職を得るために役立ったリソースとして、JREC-INや同僚からの推薦を挙げました。「友人の推薦がきっかけで、初めて大学での職を得ました」。こうした事例からもわかるように、人脈や適切なリソースの活用が成功への鍵となります。

ゼネラルユニオンの役割

ゼネラルユニオンは、労働者がどのような道を選んでもその歩みを支えています。公平な待遇、労働条件の改善、そして労働者の権利擁護に力を注ぎ、組合員が教育分野から他業界に転職する際にも安心して新しい一歩を踏み出せるよう取り組んでいます。

「運が良かった」という話をよく耳にしますが、ある教師はこうアドバイスします。「運は自分で見つけるものです。イベントに参加して人と話せば話すほど、チャンスが広がります」。強固なネットワークを築き、挫折を乗り越え、目標に合わせた行動を取ることで、より多くの機会を得られるでしょう。

詳しく知りたい方へ

ゼネラルユニオンでは、転職やキャリアに関するご相談を受け付けています。お問い合わせフォームをご利用いただくか、次回のETJカンファレンスで直接お話ししましょう!2月9日(日)は東京の大妻女子大学、2月23日(日)は福岡の西南学院大学でお会いしましょう!