英会話業界と新型コロナウィルス:さんざん語るがほとんど何もしない-だが、我々はもっと要求する

新型コロナウイルスには誰もが辟易している。第三次緊急事態宣言の中、我々は日本の6つの主要な英会話会社に、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐためにどのようなことをしているのか、また、必要な時に組合員の生活を守るためにどのような対策をとっているのかを問い合わせた(組合がすでに多くの英会話会社に求めていることは別として)。

6つの主要な英会話会とはイーオン、ベルリッツ、ECC、GABA、NOVAバ、シェーンであった。

回答を要請した内容は以概略下の通り。

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我々は提供された情報をオンラインで公表します。
1. 新型コロナウイルス感染を防止するための計画の概要を説明してください。

2. 身体的・精神的な基礎疾患を持つ労働者と基礎疾患を持つ家族のいる労働者とが、賃金全額支給で休暇を取れるようにされますか。

3. 労働者のの県境を超える移動を止める。これにより労働者が働けなくなる場合には、賃金を全額支払われますか。

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これらの問い合わせは、かなりハードルが高いことがお分かり頂けるだろうと思う。しかし我々は、何がなされるべきかということを伝えたかったし、また、これらの英会話会社に、労働者のために何をする用意があるかを示す機会を与えたかった。

だが、これらの会社からの回答はどうにても物足りないものだった。

回答のほとんどは「丁寧な言葉だけ」だった。GABAやECCのように、他社よりも慎重な対応を選んだ会社もあり、ECCは我々の手紙に対して「できません」とだけ答えて働き手を確保した。

NOVAとイ-オンでは、従業員が個人的な状況に応じて申請できる有給または無給の休暇があることを確認した。また、ベルリッツは、無給休暇の申請を行なっているとの回答を寄せた。これらの制度が実際にどのように役立っているかについては、我々はまだ限られた意見しか聞いていないので、情報をお持ちの方は<henley@generalunion.org>までご連絡を。

刺激がない? さて、この後もあまり良い話はない。6つの英会話会社は基本的に、新型コロナウイルスが我々にもたらす新たな脅威に対応するための新しい方針を導入することを約束しなかった。彼らはソーシャル・ディスタンスを確保こと、体温を観察すること、手指消毒をすること、そして職場によっては他のことをすることなど、すでに1年前から誰もが行なってきた同じ安全対策を引き続き行なうすることを繰り返すだけだった。

いくつかの会社は、顧客に教育をオンラインでする選択肢を提供していると述べた。例えばECCでは、Zoomクラスや、教室の真ん中にPCを置いてライブで学習し、Zoomで参加する「ハイブリッドクラス」を選択することができる。これらの会社では、講師が簡単にオンライン勤務が選択できる選択肢は基本的にはない。

GABAの姿勢は独特で、講師の就労を「拒否しない」と宣言し、表向きは労働者の自由を守っている(講師は下請けとみなされているので、その意味では悪くない)。
ゼネラルユニオンはこれまで、団体交渉や個々人の問題に関する苦情処理制度等を含む多様な方法で労働者の問題解決について大小の成功を経験してきた。我々はこうやって組合員が実現した勝利を喜ぶものではあるが、一方、もっともっとやるべきことがあることを忘れてはいない。

だから、我々と各使用者との間の様々な問題についてのコミュニケーションは止まることはない。

我々は現在、紹介したの6つの英会話会社に宛てた2通目の手紙を準備しており、政府が始めたばかりの新型コロナウィルスへのワクチン接種への協力を要請することになる。これらの会社はは、翻訳や予約サービスを提供したり、必要なスケジュール調整を行ったりすることで、従業員をサポートすることができるからだ。
新型コロナウィルス関連やその他職場の様々な問題についての相談については https://www.generalunion.org/consultation に申し込みを。