無期雇用契約が組合の交渉力を高める具体例が最近ありました。関西の外国語大学で、ある組合員のコマ数が半減されそうになった際、無期雇用契約が決め手となったのです。
この問題は二度起きました。一度目はパンデミック時期、そして再び今年です。大学側は「カリキュラムは大学が決める」と主張し、契約形態に関係なくコマ数を削減できると強調しました。
当組合の反論は明確でした。コマ数の削減は収入の減少を意味し、これは労働条件の不利益変更にあたります。無期雇用契約では、労働者の同意なしにこのような変更はできません。大学側は結局、両方のケースで譲歩し、元のコマ数を回復させました。
しかし、すべてがこのように解決するわけではありません。現在、大阪公立大学では深刻な状況が進行中です。大学側は強引なコマ数削減を進めようとしており、大きな労働争議に発展する可能性があります。当組合は厳しい闘いを覚悟しています。
当組合は、有期・無期を問わず、すべての組合員のために闘います。しかし、無期雇用契約があれば、私たちの交渉力は格段に強まります。
無期雇用契約は、コマ数削減の試みをすべて防ぐ完全な盾とはなりません。しかし、当組合が強く交渉できる法的根拠を与えてくれます。無期転換の権利が発生したら、必ず申し込みましょう。それが、あなたの雇用を守る重要な一歩となります。