社会保険未加入問題をめぐるゼネラルユニオンの取り組み 

12月 30, 2025

2025年の前進と2026年への継続課題 

2025年、ゼネラルユニオンが特に力を注ぎ、粘り強く闘い抜いた課題の一つが、社会保険未加入問題でした。長年放置され、「当たり前」とされてきた違法状態に対し、組合は具体的な成果を勝ち取りました。 
しかし、この前進はゴールではありません。2025年に切り開いた道を足がかりに、2026年も引き続き、この問題に真正面から取り組んでいきます。 

大学における社会保険未加入という構造的問題 

ゼネラルユニオンは、社会保険加入資格を有しながら、長年にわたり制度から排除されてきた労働者の問題に取り組んできました。とりわけ、大学で働く非常勤講師の社会保険未加入問題は、制度違反が常態化している深刻な課題です。 

二つの大学で勝ち取った具体的成果 

この問題について、ゼネラルユニオンは二つの大学で具体的な取り組みを行いました。2016年10月以降、私学共済への加入資格があるにもかかわらず加入させられてこなかった非常勤講師の組合員について、一つの大学では今年度からの加入を実現させ、もう一つの大学では来年度から加入を実施することを確約させました。 

損害回復を求める取り組みと裁判準備 

さらに、これらの大学においては、社会保険への加入が遅れたことによって当該組合員が被った損害について、過去分・将来分の双方を含めて大学側に補償を求める取り組みが進められています。現在、裁判提起も視野に入れた準備が行われています。 

厚生労働省への照会と「起訴は皆無」という現実 

国会議員の協力のもと、ゼネラルユニオンは厚生労働省に対し、社会保険未加入に関する法の執行状況について問い合わせを行いました。厚生労働省の回答は明確でした。社会保険加入資格を有する労働者を加入させなかった雇用主に対し、法律に明記された罰則が適用され、起訴に至った事例は皆無である、というものでした。 

労働組合の基本的役割としての社会保険闘争 

社会保険加入資格を持つ労働者を確実に加入させること、そして加入遅れによって生じた損害を補償させることは、労働者の権利と生活を守るという労働組合の最も基本的な役割の一つです。その意味で、今回の取り組みは具体的な成果を伴う重要な前進でした。 

違法が「やり得」になっている構造 

厚生労働省自身の調査によれば、違法に社会保険から排除されている労働者は約97万人にのぼり、違反の疑いがある事業所は約15万カ所、全体の5.6%に達するとされています。それにもかかわらず、起訴は皆無です。これは個別の不正の積み重ねではなく、違法行為が事実上「やり得」となっている、大規模で組織的な問題です。 

2026年に向けて 

ゼネラルユニオンは、この現実を具体的な事実として明らかにしてきました。2025年に得られた前進を土台に、2026年も引き続き、社会保険制度を空洞化させる違法行為に対し、闘い続けます。