ロサンゼルスから大阪へ:労働者の権利を守る国際的な連帯行動 ― 7月24日抗議行動のお知らせ

7月 15, 2025

6月6日(金)、米国サービス従業員国際組合(SEIU)会長のデヴィッド・ウェルタ氏が、ロサンゼルス中心部にある縫製工場への米国移民税関捜査局(ICE)による強制捜査に対して平和的に抗議していた際、逮捕されました。彼は地域の監視者として現場に立ち会っていたのですが、その際に暴行を受け、病院で治療を要するほどの怪我を負いました。その後、保釈金5万ドルで釈放されたものの、「職務執行の妨害を共謀した」として起訴されており、有罪となれば最長6年の懲役刑が科される可能性があります。この事件を受けて、全米で多くの抗議行動が起こっており、労働組合関係者の間では、これを「労働組合運動への弾圧・威嚇」と捉える声が広がっています。

ウェルタ氏が参加していた行動は、ICEによる職場での強引な強制捜査に抗議するものでした。これらの捜査では、米国市民ですら市民権を証明するまで拘束されるケースがあり、米政府監査院(GAO)の報告によれば、2015年から2020年の間に少なくとも70人の米国市民が誤って国外追放されています。トランプ政権下でこのような事態はさらに深刻化しました。標的となるのは主に有色人種の労働者であり、黒人やヒスパニック系、アジア系と見なされる人々が、武装し顔を隠したICE職員による嫌がらせや暴力の対象になっています。こうした状況において、移民労働者を多く組織する労働組合が黙っていることはできませんでした。ウェルタ氏はこのような不当な捜査に対し、地域監視者として違法行為を防ぐために平和的に行動していたのです。

外国人労働者(世界の労働人口の4.7%)に対する差別と攻撃は、今や世界各国で深刻な問題となっています。労働組合が彼らのために立ち上がること、そしてその中で全ての労働者の団結を強めていくことは、極めて重要です。これは単にアメリカだけの問題ではなく、労働者の権利、人種的正義、そして「組織する権利」をめぐる国際的な課題です。国境を越えて、外国人・移民労働者に対する攻撃が激化しています。私たち労働組合関係者は、このような攻撃に団結して立ち向かわなければなりません。

私たちは、日本のすべての労働組合、市民団体、連帯する仲間たちに、7月24日、大阪市役所南側から出発しアメリカ総領事館に向かう抗議行動への参加を呼びかけます。

デヴィッド・ウェルタ氏への正義を求めよう

平和的な抗議行動を犯罪化するな

移民・外国人労働者と共に立ち上がろう

恐れずに組織する権利を守ろう

弾圧よりも国際連帯の方が強い――それを私たちの行動で示しましょう。

7月24日、大阪市役所南側でお会いしましょう。

ゼネラルユニオンの組合員の方は、こちらから参加申込みができます。