国土交通省管轄・航空保安大学校との団体交渉が始まった

9月 6, 2021

 

こうしてゼネラルユニオンは、航空保安大学校にまず質問状を送り、業務委託契約であることを証明する契約書の提出を求めたが、学校側は組合員との契約は業務委託契約の中の「準委任契約」であるとの返答をするにとどまり、契約書は提出されなかった。こうして、ついに当組合は団体交渉を申し入れた。要求内容は、①雇用契約であることを認め、それに基づいた正式な契約書を交わすこと②コマ数の削減を撤回して元に戻すこと、の2点である。

質問への回答が返ってこない第一回団体交渉
さて、こうして迎えた団体交渉当日であったが、その内容はまったく驚くべきものであった。それほど濃密で混沌とした団体交渉であったのか? そうではない。あまりに無内容だったのである。

1番目の要求事項である契約についての話から始まり、当初は、組合の役員たちが学校に質問し、学校がそれに応答するという形で話が進んでいた。しかし、学校の返答は、すでに送られていた文書の内容を繰り返すばかりだった。
そんな中、当事者の組合員自身から「周囲の講師たちは、確定申告の際に給与として申告している」という告発が始まるとともに、10月まで一切業務委託契約であると知らされていなかったのは、一体どういうことなのか、という質問が学校に投げかけられた。すると、学校側の出席者は「確認しますので、お待ちいただきたい。」と繰り返すばかり。結局、この件については後日改めて連絡してほしい、というところで話を収めた。

2番目の要求事項であるコマ数削減についての話については、さらに甚だしい内容であった。ここでも当事者の組合員は「この件は過去に文書で既に抗議したはずであるが、その内容については理解しているのか」という質問を投げかけた。しかし、なんと学校側はこの質問に対して1分以上の沈黙をした上、その内容についての具体的な回答はないままだった。
従ってこれについても、組合は、今回投げかけた質問に基づき、「新たに学校側が準備、調査をした上で、団体交渉をしきりなおしてはどうか」と提案し、学校側も了承し、交渉は終了した。

交渉は続く。


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