大阪府労働委員会で会いましょう

「断固とした」神戸松陰女子学院大学が月一度大阪へ

新型コロナウィルス感染拡大と緊急事態宣言のさ中、神戸松蔭女子学院大学が他の大学や教育委員会、民間企業がやっていないことをやってしまった。オンラインでの団体交渉を拒否したのだ。我々は新型コロナウィルス感染拡大のさ中に団体交渉を行なうことを求め、5月11日に緊急事態が終了した後も組合員をにオンライン授業を継続させることを要求した。

彼らの答えは、「もちろん会いましょう。19時以降に兵庫県にある私達の大学に来てくれれば、喜んで話をしよう」というものだった。

そもそも、ほとんどの使用者は我々を職場に入れたくないと思っているのに、なぜこの大学はオンラインでの組合との団体交渉を拒むのだろうか。この問題に関する我々の経験は明確に教えてくれる。団体交渉の時間、場所、方式、交渉内容に関する組合の要求を拒否する使用者は、そもそも誠意を持って交渉するつもりはないのだ。それなのにわざわざ県境、六甲駅を越えて感染リスクを抱えて遠出することは組合員にとって生産的ではない。

そこで我々は、新型コロナウィルス感染拡大の中で他の多くの企業が行なったようにオンラインで団体交渉を行うよう、この大学に2度にわたって丁寧に要請した。だが彼らはそれを拒否し、そして、大阪府労働委員会の呼びかけに基づき、県境を越えて大阪に行くこととなった。

我々はこ大学の行動に驚いている。労働委員会への申し立ては迅速な解決をもたらすことにはならないかも知れないが、神戸松蔭女子学院大学は、今後オンラインでの団体交渉を拒否する全ての使用者達と同様に、事件の決着までの期間我々に会いに行くこととなる。

本件は、新型コロナウィルス感染拡大のさ中である現在のみにとどまらず、将来においても組合のオンライン交渉権に関する重要なテストケースとなるだろう。

不当労働行為救済申立書の日本語版と英語版はこちらからダウンロード可。