8月25日(金)、GUはGABAと団体交渉を行いました。主要な議題は、賃上げと継続した雇用の保障です。
1. まず賃上げです。私たちはすべての講師の1レッスンの賃金を200円アップすることを要求しています。GABAは「インボイス制度に登録申請、或いは登録した講師のみ20円アップ」との回答です。そもそも20円アップでは、昨今のインフレをカバーすることはできません。しかもGABAは賃上げをインボイス制度への登録の推進に利用しています。
私たちは、「たとえ20円であっても、すべての講師を対象に実施すべきではないか」と追及しました。しかしGABAは、「厳しい経営状況が続いており、全員を対象にすることはできない」「講師の方は自身の努力次第では、生徒数を増やして、収入を増やすことができるのではないか」と、自らの雇用責任を放棄した主張を繰り返しました。
私たちは、もちろん、毎日、生徒を増やす努力をしている。GABAは労働者のそうした努力を知らないのか!
2. そして次に、継続した雇用保障についてです。
GABAは、10月以降の雇用契約について、①インボイス制度への登録、②来年3月末まで期限付きで賃金の一部である消費税相当分から2%をカットする契約、という選択を突き付けています。仮に、インボイス制度に登録したとしても、講師自身が消費税として受け取っている金額から2%を納税しなければなりません。いずれにしても賃金カットを前提とした契約です。
GABAはこの提案を、「政府方針に基づき対応している事でございます」としています。
しかも、「契約は半年契約でございます」「提示した二つのどちらかを選択いただけなければ、10月以降の契約はないということです」と、雇用責任を完全に放棄した発言を繰り返しました。
そもそも、GABAのインストラクターは、実質的には、「業務委託」ではなく、GABAの指揮管理下で働く雇用労働者です。GABAは否定しますが、明らかに労働契約法第8条が規定するように、労働者との合意なく労働条件の変更はできません。当然、解雇もできません。
更に、労働組合との合意なく労働条件を一方的に変更したり、解雇したりすることはできません。そうした行為を強行することは、労働組合との協議を蔑ろにした不当労働行為に他なりません。
私たちは、ただ、10月以降もこれまでと同じ契約での雇用継続を要求しているにすぎません。私たちは、このささやかで当たり前の要求を実現するために、労働組合に認められたあらゆる手段を行使して闘います。皆さんの支援を求めます!