「賃上げは勤務評価のみに基づく」というシステムは日本で働く非正規労働者にとっては(賃上げがある職場であっても)普通になっている。だから、労働組合の「一律賃上げ要求」は会社にとっては気を失いかねないものなのである。ベルリッツは引き続き「賃上げは勤務評価に基づくべき」としながらも、その勤務評価の対象から外れていた組合員についての一定の賃上げを認めたのである。これは大きな出来事である。
我々はこの勝利を梃子にして、2020年度にはベルリッツの全組合員の賃上げを目指すこととなる。賃金を底上げし、消費税増税による生活費の上昇をカバーするためである。
今回締結された労働協約では、生徒による教師への否定的評価についての処理手順や分割シフトの削減に関しても言及されている。今年解決に至らなかった問題の一つは、65~70歳の組合員の給与についてである。ベルリッツの教師は定年退職後5年間は働き続けることができるのだが、定年前と全く同じように仕事をしても給料は減るようになっている。今回の協約では、この問題については「今後も協議を継続する」とした。
更に、ベルリッツから学校に派遣されている数名の組合員教師にとっての嬉しい知らせもある。組合は手当の改善を実現し、その結果、これらの組合員教師はそれなりの金額のボーナスを得たのである。
年末に組合員達は再度集まって2020年に向けた新たな要求を相談し決めることになっている。
全てのベルリッツ組合員達へ、「おめでとう!」
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