言わせてもらう、英語教育のこと(論説)

Apr 27, 2017

 

 

問題用紙全体を見るにはここをクリック。

この問題用紙は可算名詞と不可算名詞とを復習することを目的としたものである。

だが、率直に言ってこれは平均以下だ。

私がどうしてそう評価するのかはここでは述べない。それは別の時・別の場所での議論となる。

私にとってもっと大きな問題だと思われるのは、教師への教育、研修のことであり、その欠如である。

さて、私はこの人物の資格や経験については知らないが、こうしたレベルの問題用紙を見ると、教師達への真の研修の欠如、これらの教師達の真の経験の欠如を改めて感じざるを得ない。これらは多くのALT、JETプログラム参加者、そして直接雇用の外国人教師さえもが持っているものなのだ。

学校、教育委員会、そして派遣会社―これらいずれもが教師達を点検する責任を持っている。「全く責任はない」者はいないのである。履歴書と、面接時の「何となくいい」という感触を頼りに採用を続けることはもう止める必要がある。

ここ日本は採用された大抵の人がほとんど(あるいは全く)資格を持っていないところから始めるのだとすれば、教育委員会と文部科学省とは協力して、これらの教師達に対して現存する専門能力開発の機会を提供し、併せて、専門職としての資格取得の機会をも提供しなければならない。

さらに、教師達が研修に積極的に参加するインセンティブも準備しなければならない。

はっきり言おう。:「専門職研修」とは、私が大阪市教育委員会で悪名高い派遣会社が私に教えた馬鹿げた内容のようなものではない―「フラッシュカードの持ち方」とか。こんな派遣会社はとても問題の解決はできない。

ところで、上にあるPDFへのリンクから問題用紙の全体をぜひ見て頂きたい(石鹸についている「陰毛」は、授業の中で『ゲゲッ』という反応を必ず巻き起こす粋な仕掛けである)。

資格も研修も、いい教師であることを保障するものではないが、きっかけになることは確かだと言えよう。

***

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