これに抗して、ほとんどの大学教員による教職組が結成され、かねてから外国人講師が活動していたゼネラルユニオン支部とスクラムを組み、全国一般全国協加盟での共闘となった。
だが、大八木は、組合ツブシの労務屋として、「連合兵庫」の元議長を雇用し、団交に登場させ、紛糾した。また、理事長が公用車で自分の愛人宅を訪問していたスキャンダルも報道された。この労務屋と愛人は、何の授業もしないのに、高給の客員教授になっていた。
さらに大八木が、秘密裏に、規定額に加えて、年600万円も年俸アップをしていたことも発覚し、組合員たちは、学園の評議委員会に詰め寄った。結果、10月25日の委員会は公開となり、数十名の組合員が取り巻く中、理事会の罪状が公表され、大八木の理事長解任が決定した。共謀していた法人事務局長や愛人は退職、元連合議長も団交から追放された。
新理事長には、芦屋学園同窓会の青井副会長が就任した。
11月30日、新理事長出席のもとでの団交で、「大八木の責任追及・悪徳理事と労務屋の完全追放・不当な処分や配転撤回・組合活動権利確認、」などを、労組から指摘した。新理事長は、それらの真相究明と原状回復に同意し、全国一般全国協【教職組とゼネラルユニオン】へも、今後の協力をよびかけた。
こうして、失われた2年間にも、労組や教職員の民主化への闘いはつぶされず、ようやく、フツーの学園運営と労使関係を、これから再開できることとなった。
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