高槻市が「労組集会・府労委申立・報道」を理由に、AET講師を卒業式から排除

Jun 23, 2015

ゼネラルユニオンが、高槻市の新たな不当労働行為を、追加申立。

高槻市は3月、オーストラリアの姉妹都市から招聘し雇用してきたAET講師全員を解雇し、ゼネラルユニオンから府労委に訴えられている。が、相手都市への責任転嫁などで開き直っている。高槻市は突然「AETは労働者でない」とも主張し始め、労災保険や雇用保険などの適用をも妨害した。しかし、職安や労基署などの行政官庁は、厚労省との協議を経て、2014年度末迄に、それぞれ「高槻市の労働者である」との最終決定をし、保険適用手続を完了させた。だが、高槻市は、未だに、保険料納入を遅滞させ、妨害を続けている。

高槻市のこれらの報復のため、組合員は、不当な雇止め以外にも、「日本滞在や帰国のためのビザ手続きや、転職のための雇用保険給付」などが困難となり、不本意な失業や帰国などで、さらに言い尽くせない苦難を受け続けている。

議事録によると、まず、AETを支援している市議が質問に立ち、

 AETのメンバーは、本当に子どもたちを良い関係を作ってきた。子どもたちの門出を見守ることは、とても大切なんです。そのことが、教育委員会によって実現できなくなった。なぜ卒業式に出席することが拒否されたのか?」と代表質問をした。

ところが、驚くべき市の見解表明がなされた。卒業式参加拒否理由が、AETの責任でも何でもなく、あろうことか、支援の市民運動・労組集会・府労委申立・マスコミ報道をあげつらう、という、敵意にみちた答弁で、それ自体が不当労働行為の十分な証拠、という前代未聞の事態が表面化した。

市見解を議会議事録で公表。以下、市の答弁を紹介すると、

AETが卒業式への出席を希望していると、どのように対応したらよいかという相談が教育委員会にございました。教育委員会としては、この間のAETの状況を総合的に判断をして、卒業式への出席については慎重に対応するよう指導、助言をしたところでございます。このような意義ある卒業式をとり行うに当たって、現状から懸念する要因が5点ございます。

1-小学校区において、広範囲のご家庭に、保護者などに不安を与えかねないような内容のビラがポスティングされております。市や市教委への批判も主張されております。

2-同校において、保護者に対して署名活動やビラ配布を依頼する動きがございます。

3-当該のAETは先週、高槻市庁舎前において、抗議行動を起こし、市や市教委の施策についての批判を行なっています。

4-当該のAETは現在、高槻市を相手に、大阪府労働委員会に救済の申し立てをおこなっているところでございます。

5-このような状況が新聞各紙で報道されており、現在も市への取材が続いております。

市のAET排除理由と、活動への中傷へのゼネラルユニオンの反論

A・AET制度を守る署名活動やビラ配布は、保護者ら市民団体で構成する「トゥーンバ英語指導助手の継続とスーパーバイザーの雇い止め撤回を求める会」が、行なっている。申立人や各AET組合員が主体ではない。

B・この市役所前の集会は、ゼネラルユニオンなども加盟している、大阪のローカルセンターである「おおさかユニオンネットワーク」の春闘総行動の一環で、開催された。

完全な労働組合の春闘集会であり、それへの悪意の批判も不当労働行為であるが、集会に参加したAET組合員への報復としての、卒業式拒否も、許されるものではない。

C・不当労働行為申立は、3月11日府労委申立の、平成27年【不】第13号事件、のことである。申立からわずか7日後に、申立そのものを誹謗し、ましてや、個々の組合員であるAETに対し、申立の責任を転嫁し、卒業式で報復したものである。

D・新聞各紙の報道については、各紙やテレビ局が、それぞれ、独自の判断と責任で、以前から、現在まで、取材しているものである。しかし、AET組合員がインタビューを受けたり、申立人が記者会見をしたりしたことに、市側がキレ、あろうことか、労組批判と卒業式参加拒否の口実にしている。              

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