9月29日からはじまった臨時国 会、さらには来年の通常国会で、労働時 間を規制する労働者を保護するルールが なくなり、「残業代ゼロ」の長時間労働 に対する歯止めが崩れ去る危険が出てい るのだ。世間的にはまだまだ関心の薄い この課題だが、国会会期中に問題点を社 会に繰り返し訴え、規制緩和策に対する 反対世論の存在を可視化することが重要 となってきている。
STOP‼残業代ゼロ集会に結集を
こうした状況下、大阪労働者弁護団を含む在版法律家8団体の共催によるSTOP‼「残業代ゼロ」集会が10月7日、エルシアターで開催される。労働者の命と健康を犠牲にする「残業代ゼロ」ではなく、労働時間の規制を強化して、「過労死ゼロ」の実現を!-を謳い文句に、労政審での検討状況などの最新の情勢報告を日本労働弁護団の高木太郎さんが、「新たな労働時間制度」の嘘の皮を剥ぐとして大阪過労死問題連絡会の森岡孝二が語り、さらに現場からの実態告発もさ
れる予定。 ちなみに、参加無料・ 申込不要で、各労働組合 からの積極的な結集を呼 びかけたい。なお各組合 は組合旗も持参のこと。
共同街頭宣伝行動も
また大阪労働弁護団からは「労働時間規制を緩和する改正等に反対する連続街頭宣伝行動」の呼びかけもされている。
10月6日(月)・21日(火)、11月 6日(木)・21日(金)の計4日、それぞ れ12~13時の時間帯に市内ビジネス 街での宣伝行動として設定されている。 平日昼間のアクションなので、参加でき る層は限定されるだろうが、弁護団から の積極的な提案でもあり、労働組合とし てもできるだけ対応していきたい。 それにしても、この労働法制といい、 秘密保護法といい、集団的自衛権といい、 ことごとく弁護士団体に行動提起の先を 越されているのは、労働組合的にはちと 情けないと思う今日この頃…。
from 大阪全労協機関紙279号2014年10月2日