名城大学に出講の非常勤講師のみなさんへ

3月 27, 2009

ゼネラルユニオンにも、東海圏大学非常勤講師組合にも、名城大学に出講している非常勤講師がいます。今年度は名城大学に対して、労働条件の改善を求めて交渉することにいたしました。みなさんも組合に加入して、組合活動の成果を共有しませんか。

わたしたちは、関西では、立命館大学、大阪工業大学、大阪松蔭大学、関西大学、龍谷大学、東海では、桜花学園、金城大学において、組合活動による成果を得ています。

わたしたちは、教師の安定した雇用と教育の質とは、互いに支えあうものだと考えます。しかし、ある大学では、教職員や学生の立場を無視して、人員削減によるコスト削減を最優先課題としています。関西のいくつかの大学では、語学教師を派遣会社から派遣させることを決めています。これは、語学教師の解雇をより容易にするためです(東海地方で、こうした派遣会社方式が蔓延するのは時間の問題だと思われます)。

他の大学では、教員の雇用期間に、正当な理由のない期限を設定しています。 また、受講する学生の数をかなり多めに見積もって、講師に授業を担当させておいて、あらかじめ想定した数の学生が集まらなかった場合、担当する教師になんの補償もしないまま、その授業を学期初めに不開講にすることもよくあります。これは大学にとってはとても都合がよい制度ですが、教師にとっては不当な制度です。その授業を担当するために、同じ時間の他の大学の授業を断っていたなんてことになれば、なおさらです。

本来大学は、あらかじめ学生数を正確に把握しておくべきですし、それができないなら、教師に補償すべきです。

わたしたちが頼ることができるのは、運と自分の能力しかない、と考えるひともいるかもしれません。しかし、組合員になれば、他の大学の組合員のかたがたが感じられておられるように、団結しているという強みがあるとわかるでしょう。

組合と共に、そして同僚の講師のかたがたと共に行動すれば、問題だと思っていることを聞いてもらえる機会をもてます。自分の職場をどのように運営するべきか意見を言う機会をもてます。

わたしたちは、使用者と労働者との関係は対等で、双方にとって利益をもたらすものでなければならないと考えます。大学の場合、教師は学生のために熱心に働くべきです。一方雇用者である大学は、そういう教師を人間とみなし、雇用者としての責任を果たすべきで、教師たちを使い捨てできる資源として扱うべきではありません。

しかし、多くの大学は、非常勤講師が私学共済に加入することを認めておらず、非常勤講師は、多くの他の産業の労働者が享受している最低限の社会保障からも除外されています。こういう状況を「正常」と言ってよい理由はどこにもありません。

「なにか問題があったら、組合に加入します」、というかたもいるかもしれません。しかし、問題が発生してしまってからでは、解決が不可能になっている場合もあります。むしろ、わたしたちの経験から言わせていただければ、組合と大学が頻繁に交渉の機会を持ち、長い視点から見た待遇改善・社会保障について大学と交渉していくことのほうが、なにか問題が発生してから、それに対処するために慌てて組合に駆け込 むよりも、有効な方法です。

ゼネラルユニオンは、関西地区で、賃金削減、授業数削減(減コマ)、雇い止めに対して大学と交渉してきました。今回は、東海圏大学非常勤講師組合と共に、名城大学に対してより良い労働条件を求めて交渉を始める予定です。

みなさんも、みなさん自身のため、そして家族のため、もう少し良い生活を実現するために、組合に加入しませんか。 組合について、今回の交渉について、詳しく知りたいというかたがいましたら、以下の連絡先に連絡してください。また、なにか問題がありましたら、あるいは問題だと感じられていることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

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