ゼネラルユニオンは、事態を重視し、8月20日大阪での、ジーコミュニケーション・ジーエデュケーションとの団体交渉で、教職員の雇用と生徒さんのレッスンへの影響を具体的に追及した。しかし、出席したジーエドの小野社長や、ジーコムの石井氏は、「オーナーが阪神酒販にかわり、株式譲渡が8月中に行なわれる」ことが発表された」と聞いている、としか答弁しなかった。
ところが、9月27日の団交では「株式譲渡が遅れているが、ジーエドに変更はない」と説明された一方、ジーコム大阪ビル玄関に、何故か、「いなよしキャピタルパートナーズ」の社名表示が登場していた。
その直後の10月4日の各紙報道のごとく、「阪神酒販は、ジーコミュニケーションを買収するが、英会話に承継せず、ジーエデュケーションは除外する」との、重大な変更が明らかになった。そして、その、ジーエデュケーションだけは、「いなよしホールディングスに再譲渡する」と公表された。稲吉氏は、NOVAの最初の買収で知られているが、その後、経営不振に脱税発覚などが重なり、フーディーズ社に経営権を転売し、後に、すべて退陣していたところであった。これら不透明な「劇的復帰」で、NOVA・ジオスは継続できるのだろうか?大きな社会問題ともなったケースの現状としては、あまりにも無責任と言えるではないでしょうか。
11月1日稲吉会長が復帰。NOVAxGEOSブランド開始の一方、旧ジオス20校はさらに閉鎖 「英会話」事業をちゃんと継承し、生徒と教職員を守れ。
10月13日に「いなよしキャピタルホールディング=ICP」が記者発表し、各紙で報道された。稲吉氏が代表権のある会長に復帰し、今後、さらなる統合と閉鎖を進めつつ、生き残りにチャレンジするようだ。でも、平坦な道ではなく、会社が、責任放棄や問題拡大を起こすようであれば、ゼネラルユニオンは、今後とも、ジーコム[阪神酒販]や、ジーエド[いなよしホールディングス]へも、「授業と雇用を守る」要求提出と団交開催も検討せざるをえない。